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セイコーラックに次ぐヒット製品を生み出すために。新製品・新事業への挑戦

Cross talk 02

セイコーラックに次ぐヒット製品を生み出すために。新製品・新事業への挑戦

自動車精工には「飼料運搬車(バルク車)」「セイコーラック」という、会社を代表するふたつの自社製品があります。しかし今後も持続した企業成長を続けるため、これらに並ぶような新製品の開発検討を社内で進めているところです。現在はどのようなことに取り組んでいるのか、新製品や新事業に携わっている車輌部品設計部・製造部の皆さんに話を聞きました。

氏名

N.T.

1997年 新卒入社

車輌部品設計部・製造部の部長。部内全体のマネジメントに加え、購買・品質関連業務と部内の調整・サポートなども行う。

氏名

Y.N.

2017年 新卒入社

車輛部品製造部 製造2課の課長。自社および他社製品の製造・組立、生産管理、人材教育などを幅広く担当。

氏名

R.I.

2013年 中途入社

車輛部品製造部 製造2課の主任。自社および他社製品に使用する部品の発注、仕入、組立などを行う。

氏名

C.H.

2022年 中途入社

車輛部品設計部の社員。図面作成や製造要望による設備の改善、新製品開発に関する情報収集などを担当。

自動車精工を支える「新たな柱」を生み出したい

皆さんが取り組んでいる「新製品の開発検討」について教えていただけますか。

N.T.

自動車精工はもともと製品開発を強みとしていて、飼料運搬車やセイコーラックという二大自社製品を生み出しました。しかしその後は、目玉になるような新しい製品がなかなか生まれず、現在に至ります。

こうした長年の課題を解消して、将来を見据えた新製品を開発しようと、数年前から水面下で動き始めました。そしてより本腰を入れて取り組むため、2024年5月に組織を変更。現在は車輌部品設計部と製造部 製造2課を中心に、新製品や新事業の検討を進めています。

新製品の開発のため、今はどのような活動をしていますか?

N.T.

新製品は短期間で生み出せるようなものではありません。そのため、自分で考えて行動するのが得意なC.H.さんに、アイデアの種につながるような情報収集を任せています。

より多くの可能性を検討したいので、新製品の方向性やテーマはあえて定めていませんが、「トラック業界以外」という縛りだけは作っています。本業とは違った分野に取り組んでいきたいですからね。

C.H.

私は本業のセイコーラックの設計業務と並行して、そうしたリサーチ活動を行っています。どの分野でビジネスチャンスがあるか、どういった製品の需要があるかなどを情報収集しているところです。

これまで手掛けたことのない分野では、業界の基本的な知識や動向すらわかりません。そこで、展示会や博物館に赴いたり、官公庁の白書に目を通したりと積極的に行動して、知識の習得やアイデアの収集をしています。これまでに、食品や健康器具、農業などについて知見を深めてきました。他にもさまざまな可能性を探っていきたいですね。

自社のノウハウを生かし、他社製品の製造・組立を事業化

新製品の本格的な検討はこれからですが、現在はどのようなことに取り組んでいますか?

N.T.

新製品をひとつ開発したところで、セイコーラックのような目玉製品になるとは限りません。そこでまずは小さな事業の柱をいくつも育てようと考えています。

ちょうど新製品の検討を始める前から、他社製品の製造・組立を請け負う話をいただいていました。一度は予算感が合わず頓挫したのですが、状況が好転したタイミングでその話を進行させ、自社のノウハウを生かした他社製品づくりを始めたんです。

「これから新しいことをやるぞ!」と聞いたとき、皆さんは率直にどう思いましたか?

Y.N.

新しい作業をやれば新しいノウハウが身につくはずなので、自分のスキルアップにつながったらいいなと思いました。

R.I.

話を聞いたときにはびっくりしましたが、新しい業務を増やせば会社の事業がより安定するので、安心感がありました。この経験を新製品の開発にも生かしたいと思いましたね。

他社製品の製造・組立業務は、どのような役割分担で進めていますか?

N.T.

主な窓口業務は私が担当しています。当社には鉄を成形していくような設備はありませんが、その代わりに各地に製造のさまざまな工程をお願いできる協力工場が全国に70ほどあります。そうした工場に協力をあおぎ、自社で製品を組み立てて世に送り出しています。

Y.N.

私はパートさんと一緒に他社製品の組立を行う役割です。主な作業はパートさんにお願いしており、私は納期に合うように全体のスケジュールを調整・管理しています。

R.I.

私はセイコーラックの資材係として培った知見を生かし、他社製品の組立に必要な部品の発注や仕入などを行っています。

C.H.

私はこの案件が立ち上がる際に、他社製品のデータをいただいて3Dプリンターで模型を作るなどして、製品組立のイメージが湧くように工夫しました。

この新しい業務を進めるなかで、苦労した点や工夫した点を教えてください。

N.T.

セイコーラックなど既存製品の業務があるなかで、並行して新しい取り組みを進めるのが難しかったです。新しい体制を構築したくても、なかなか進みませんでした。

そこでまずは既存業務の標準化に取り組み、省人化や業務効率化を達成。そのあとにようやく新しい業務の担当者を確保できました。それから1年以上が経ち、今やっと軌道に乗り始めたところです。

Y.N.

他社製品の組立は、社内で誰も経験したことのない作業です。まずは自分が製品や組立に関する理解を深めて、誰にでも分かりやすい作業になるように務めました。

R.I.

私はお客様のニーズを確認しつつ、仕入れ先と相談しながら部品や素材を調達しています。これまで扱ったことのない樹脂などの素材を、適切な価格で仕入れることに苦労しました。

また、お客様の変化のスピードが早いので、ついて行くのが大変なときもあります。しかし仕入れ先とさまざまな相談をして、要望通りの部品入荷ができたときには、大きな達成感が得られました。

何でもやらせてもらえる社風だからこそ、挑戦して自分の成長につなげていく

これから新製品や新事業をどのように育てていきたいか、どのような経験を積んでいきたいかを教えていただけますか?

N.T.

セイコーラックのようなヒット商品の開発は、かなり難易度が高いと感じています。そのため、小規模な取り組みから始め、商品化し、売上を積み重ねた末に事業化したいと考えています。担当者の全員と一緒に考え、悩み、失敗を乗り越えて、成功を共有していきたいですね。

そうした新製品作りに注力するためにも、まずは他社製品の製造・組立業務を、ひとつの事業として成長させていきたいです。

Y.N.

私は今担当している他社製品の組立業務をより軌道に乗せていきたいです。セイコーラックの製造は見通しが立ちやすいのですが、他社製品の組立は当日や翌日など短いスパンで検討して取り組んでいるところがあります。生産体制を確立して、もっと効率的に生産できるようにしたいです。

そして新製品開発にも並行して携わり、新しいことにチャレンジし続け、自身の成長につなげられたら嬉しいです。自動車精工は何でもやらせてもらえるような社風なので、数多く失敗して、その失敗から学んでいこうと思っています。

R.I.

私は本格的に他社製品の部品発注などを行うようになってから、お客様から支給される部品を自社手配に変更して支給元の業務負担を減らし、自社の売上額を向上させることができました。今後はさらに業務効率化を進めて、発注から出荷までの流れをセイコーラックと同じように整理された状態にしていきたいです。

また、新製品の開発に携わるなかでは、今まで関わったことのない材料や部品の発注を行うことになるでしょう。そのため自分から購買の知識を習得し、一人で対応できる業務の幅を増やしていこうと思っています。

C.H.

私は今後も新製品開発の情報収集を進め、新製品のアイデアをより具体的にしていきたいと思います。そして自分が開発した製品が実際に市場に出回るところまで見届けたいです。

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Cross Talk 01

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コミュニケーションの多い環境下で、それぞれの技術力を磨いていく

自動車精工の看板商品である、飼料運搬車(バルク車)。その製造を行っている桶川工場では、どのような雰囲気のなかで仕事が進められているのでしょうか。育成環境の特徴にも触れながら、特装車製造部の部品課と架装課の皆さんに話を聞きました。

クロストーク 01